シニアの方も、かなり多くの方がスマホをお持ちです。あまり興味のない方も多く、電話とメールとLINEが使えれば良いという方も多いでしょう。 「歳だから出来ない!」は半分言い訳に近いものがあります。 若い頃しか覚えることは出来ないのでしょうか?
そんなことはありません。自分がやりたい機能だけ出来れば十分なのですが、実際は困ったことも起きて、ご家族に嫌がられたりしている人も多いようです。
仕事から帰った人に、自分が困ったからと頼めば気持ち良くやってくれるのはほんのひとつまみの人です。殆どの方が、上手くいっているとは言えません。ご家族は教えるプロでもないのに、相手の時間を奪って怒らせてまでして使う意味はあまりないと思います。
目次
高齢者とスマートフォンの課題と解決策
〜家族のイライラを減らしながら楽しく学ぶ〜
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1. 高齢者がスマートフォンを使えないとどうなるのか?
スマートフォンは便利ですが、使いこなせないと日常生活に不便が生じます。歳だから覚えにくいというのは、もちろん理解出来ますが、若い人もお年を召した人もスマホが登場して同じ時間をスマホと向き合う時間があったはずです。覚えにくいからと理由を付けて、挙句の果てにはスマホを悪者扱いして片づけてしまうのはいかがなものでしょうか。
不必要に苦労して覚える理由はありません。ですが、このデジタル化社会を生きていくには便利性だけでなく、災害時やお金もデジタルの方がかからないことがたくさんあります。昔ポイントカードに判を押してくれたお店は減りました。その代わり、アプリをスマホに入れるとポイントがたまって嬉しいことがたくさんあります。ポイントなんて要らない!といっているそこの貴方こそ、実際に体験してから本当に要らないと言ってみてはいかがでしょうか?きっと
「なんだ、ちょっと嬉しいな!」
なんて思うはずです。ちょっとしたご褒美も塵も積もれば山となるので、後から大きく返ってきます。
そのようにしてスマホを楽しむことこそが、大事なのではないでしょうか。
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- コミュニケーション不足 → LINEやメールが使えないと、家族や友人とのやりとりが減る
- 情報格差 → ニュースや天気、災害情報がリアルタイムで得られない
- サービスの利用制限 → ネット予約やQR決済などの便利なサービスが利用できない
- 緊急時の対応が困難 → 迷ったときの地図アプリ、緊急時の連絡手段としての活用ができない
2. 高齢者がスマートフォンを覚えられない理由
高齢者がスマートフォンの操作を習得しづらい理由には、以下のようなものがあります。
① 単語が分からない
- 「アプリ」「インストール」「アップデート」など、横文字が多すぎる
- 「タップ」「スワイプ」「フリック」などの操作の違いが分かりにくい
➡ 単語を覚えなくても良い! シンプルな言葉に言い換える
- 「アプリ」→「スマホの道具」
- 「インストール」→「スマホに新しい機能を入れる」
- 「アップデート」→「良い(アップ)状態にする」
- 「アイコン」→「絵柄」
② 指の動きが苦手
- タップしても反応しない
- スワイプやピンチイン(拡大縮小)が上手くできない
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➡ 画面の感度を調整する(設定で「タッチ感度を上げる」)
➡ タッチペンを使う(指よりも確実に反応しやすい)
➡ タップの練習をするアプリを活用(ゲーム感覚で指を慣らす)
③ 電源の使い方を誤解
- 使わないときに電源を毎回切る
- 画面が暗くなるのを「電源オフ」と勘違い
➡ 電源を切るのは再起動のときだけでOK!
➡「画面が暗くなる=スリープ」なので、電源はそのままでOK
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電源は使わない時いつも切っています。間違っていませんよね?
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スマートフォンの電源を毎晩オフにすることが バッテリーの寿命や保ち に影響するかどうかは、一般的には ほとんど意味がない というのが専門家の見解です。
電源をオフにするメリット
- 一部のアプリやシステムがリフレッシュされる
- 一度電源を切ることで、メモリや一時ファイルがクリアされ、動作が軽くなることがあります。
- 過剰なバックグラウンド動作を抑えられる
- スマホを使っていないときに不要なアプリが動作しているとバッテリーを消費しますが、電源を切ることで完全に停止できます。
- 通知や着信を完全に遮断できる
- 睡眠時に邪魔されたくない場合、電源をオフにすることで確実に静かな環境を作れます。
バッテリーの寿命には影響しない理由
- リチウムイオンバッテリーは電源のオン・オフに強い
- 昔のバッテリー(ニッケル水素電池など)と違い、リチウムイオンバッテリーは頻繁な電源のオン・オフで劣化することはほぼありません。
- スリープモードの方が電力消費が少ない
- 実は、スマホを電源オフ→オンにする際に一時的に多くの電力を使います。
毎晩オフにするより、スリープモードにしておいた方がトータルの電力消費は少ないことが多いです。
- 実は、スマホを電源オフ→オンにする際に一時的に多くの電力を使います。
- バッテリー寿命を延ばすには別の方法が効果的
例えば:- 充電は20%〜80%の範囲で行う(フル充電や0%までの放電を避ける)
- 高温を避ける(特に炎天下や布団の中での充電はNG)
- 急速充電を頻繁に使わない(高温になりやすい)
- 不要なバックグラウンドアプリを閉じる(設定→バッテリーでチェック)
結論:電源を毎晩オフにするより、他の工夫の方が効果的
もし バッテリーの持ちを良くしたい のであれば、毎晩の電源オフではなく、上記のようなバッテリー管理の工夫をした方がずっと効果があります。
とはいえ、「スマホを使わない時間は完全にオフにしておきたい」という考えなら、それも個人のスタイルとして問題はありません。
④ 「調べる」習慣がない
- 何か分からないとすぐに家族に聞く
- 検索の仕方が分からない
➡ まずは音声検索を活用!(「OK Google」や「Hey Siri」で簡単に調べられる)
➡ 検索のコツを教える(例:「◯◯とは?」と入力すると分かりやすい説明が出る)
3. 家族のイライラを減らすためにできること
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家族が代わりにやってしまうと、結局何も覚えられない。
教えるときは「一緒にやる」ことを意識する!
何度も聞かれるとイライラしてしまうのは当然。
1回で覚えようとしない
メモを取る習慣をつける(手書きでもスマホのメモ機能でもOK)
「使わなきゃいけない」よりも「楽しいことをするために使う」と覚えやすい。
興味のあること(趣味、買い物、旅行)をスマホで調べてみる
家族の写真を共有する、ビデオ通話をする
4. 具体的なスマートフォンの学び方(初心者向け)
ステップ①:基本の操作を覚える
💕 タップ・スワイプ・フリックの練習(アプリやゲームで)
💕 画面の明るさや文字の大きさを調整
💕 Wi-Fiに接続する方法
ステップ②:連絡手段を覚える
💕 電話をかける・出る練習
💕 LINEでメッセージを送る(スタンプだけでもOK)
💕 写真を撮って送る
ステップ③:検索と便利機能を使う
💕 音声検索を試す(「OK Google」「Hey Siri」)
💕 天気やニュースを調べる
💕 地図アプリを使ってみる
5. まとめ:スマートフォンは学び続けるもの
- 1日1つ新しいことを覚えればOK!
- 家族に頼りすぎず、自分でできることを増やしていく
- 分からないときは「プロに聞く」という選択肢もある
家族と喧嘩にならないためにも、楽しく無理なくスマートフォンを活用しましょう!
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