目次
1.その「お掃除」、本当に意味がありますか?
スマホ相談会やネットの記事で、必ずと言っていいほど登場する魔法の言葉があります。 「動作が重いなら、キャッシュを削除しましょう!」
受講生はこの言葉を信じ、健気に設定画面の奥深くへと潜り込んでいきます。しかし、実際のところはどうでしょうか。
- キャッシュを消したのに、LINEの起動速度は変わらない。
- むしろ、消した直後の方が写真の表示が遅くなった気がする。
- 「削除」という言葉が怖くて、大切な思い出(写真やトーク)まで消えてしまうのではないかと夜も眠れない。
こんなトラブルや不安に、受講生は直面しています。 私たちがまず教えるべきは、「キャッシュ削除は魔法の杖ではない」という残酷で、かつ誠実な事実です。
みんなが勘違いしそうな「お掃除」の罠
LINEが重いとした場合、キャッシュを削除する機能が設定にあります。アプリの動作を速くすると記載があり、みなさんこれを押下してしまいます。この時のキャッシュとは、不具合などの場合にキャッシュされていたものを取り除き、速く動くという意味がほとんどです。トークなどを消したくないから、ここで要らないゴミを削除するという意味はあまり当てはまりません。

多くの人が「キャッシュ=ゴミ箱に溜まったゴミ」だと思います。ゴミ箱がパンパンだから、部屋(スマホ)が狭くなって動けないのだ、と。 でも、実際は違います。キャッシュは「次に使う時に楽をするための、机の上のメモ書き」のようなものです。
最近話題の記事でも「ストレージを空ける裏技」として紹介されがちですが、現代の高性能なスマホにおいて、数MBのキャッシュを消したところで、体感速度が劇的に上がることは稀です。
キャッシュとは

一度読み込んだ画像や動画のデータを一時的に保存しておくもの。
消しても大丈夫な理由: 写真・動画・トーク履歴そのものが消えるわけではなく、あくまで「再表示を速くするためのデータ」を掃除するだけだから。

2. 【深掘り】なぜ「キャッシュ削除」では速くならないのか(理由・背景)
キャッシュの正体:消しゴムのカス理論
「キャッシュというのは、作業中に出る『消しゴムのカス』のようなものです。机の上がカスで少し散らかっていても、勉強(スマホの動作)のスピードは変わりませんよね? キャッシュを消すというのは、そのカスを指でパッパッと払う程度のこと。机が広くなるわけでも、頭が良くなるわけでもないんです。」
つまり、キャッシュを消すと、次に開く時はまたイチからダウンロードし直さなければならず、「一時的に動作が遅くなる」ことさえあるのです。

キャッシュを消すと、次にその画像を見る際にもう一度ネットからダウンロードする必要があります。「Wi-Fi環境でやるのがおすすめ」です。
| 項目 | 内容 |
| メリット | スマホの容量不足が解消される。動作がもっさりしていたのがキビキビ動くようになる。 |
| デメリット | 消した直後だけ、画像を表示するのに少し時間がかかる(通信も使う)。 |
| 安心ポイント | 友だちとの大事な写真や、文字のやり取り(トーク履歴)が消えることはありません。 |
本当はどうしたらいいの?

LINEが重い真の原因は、キャッシュよりも「各トークルームに溜まった大量の写真・動画」や「数年分のトーク履歴」そのものです。

LINE単体ではなく、スマホ全体のストレージが90%以上埋まっていると、iPhoneもAndroidも「システム全体」が重くなります。

なぜ「関係ない」と言い切れるのか?
現代のスマホ(特にここ4〜5年のモデル)にとって、500MB程度のデータは「誤差」に近いからです。
動作への影響: 最近のスマホは処理能力が高いので、500MB程度のキャッシュがあっても読み込み速度はほとんど落ちません。実際に私自身のスマホで重いと感じた経験はありません。
ストレージへの影響: 空き容量が「残り1GBを切っている」という極限状態の人なら577MB削除は救いになりますが、普通の人には体感差ゼロです。

根本的に「LINEやスマホが遅くなる理由」を解決する解説をするなら、「目に見えるゴミ(キャッシュ)」ではなく「見えない重石(システム全体の負荷)」に注目させるのがポイントです。


「本当に重くなる原因」
- 「キャッシュ」より「アルバム」や「動画」: LINEが重い真の原因は、キャッシュよりも「各トークルームに溜まった大量の写真・動画」や「数年分のトーク履歴」そのものです。
- スマホ全体の空き容量: LINE単体ではなく、スマホ全体のストレージが90%以上埋まっていると、iPhoneもAndroidも「システム全体」が重くなります。
根本原因の切り分け(ここが重要!)
まず、遅い原因が「LINEアプリ」なのか「スマホ全体」なのかをはっきりさせます。
- LINEだけが遅い場合:
- 原因: 特定のトーク(特に公式アカウントや大規模グループ)に数万件の履歴が溜まっている。
- 理由: アプリを開くたびに、膨大な過去データを読み込もうとしてメモリ(作業机)を占領するため。
- スマホ全体が重い場合:
- 原因: ストレージ(保存容量)が90%以上埋まっている。
- 理由: スマホは空き容量を「作業スペース」として使うので、パンパンだと計算が極端に遅くなるからです。
1.アプリメモリの削除
2.OSの更新 UpDate
3.電源関係 再起動や適度な電源リフレッシュ
「玄関の掃除(キャッシュ)」ではなく「物置の中身(トーク履歴そのもの)」を捨てる
LINEのトークルーム内に動画が溜まっていると非常に重くなります。
- 大事な動画は「Keep」や「アルバム(写真は可、動画は制限あり)」、またはGoogleフォトなどに移して、トークからは消す。
- 「LINEをクラウドストレージ代わりに使わないことが根本解決だと伝えます。
- トーク履歴をバックアップし、アプリ自体を削除し入れなおす。
長年使っていると、キャッシュ削除では消せない「システムファイル(書類の山)」がアプリ内に溜まります。再インストールはこれを完全にリセットして「新品の状態」に戻す唯一の方法です。

今回の動画では、LINEに特化した解説をしました。スマホがそもそも古く「経験劣化」なども多く存在します。そろそろかなあと思っているなら思い切って新しいスマホにしてはどうでしょうか。
古いスマホはデジタルカメラのような使い方もできます。
