スマートフォンは現代の生活に欠かせないツールですが、60代以降の方々にとって、万が一の時に備えてスマートフォンの情報を整理し、家族に引き継ぐ準備をしておくことが重要です。この記事では、スマホじまいの具体的なステップを紹介し、家族が困らないようにするための手順をわかりやすく解説します。ご家族がその後大変でも構わない!という方は別ですが、自分の端末の中にある自分の考え・お付き合い・仕事などいろいろなものが詰まっているはずです。安心して未来を迎えるために、ぜひ参考にしてください。
目次
スマホじまいとは?家族への引き継ぎの重要性
「スマホじまい」とは、スマートフォンの使用を減らすだけでなく、必要な情報を整理し、家族や信頼できる人に引き継ぐ準備をすることを指します。特に60代以降の方々は、万が一の時に備えてスマホの内容を整理し、家族が困らないようにしておくことが大切です。連絡先やパスワード、重要なメッセージや写真など、日常的にスマホに保存されているデータは、家族にとって重要な情報となります。
STEP 1: スマホの中身を整理する
まずは、スマホに保存されているデータやアプリを整理することから始めましょう。
- 使わないアプリを削除する
不要なアプリをアンインストールして、スマホの動作を軽くします。これにより、残された家族がスマホを扱いやすくなります。パスコードなどを教えるだけでなく、スマートフォンを解除して中を見ることができても家族がわかりづらいあるいは初心者で操作が得意でなかった場合どうしたら良いのかわかりません。必要ないものは削除し、整える(これが本当の整理整頓です)これを念頭にいれてください。 - 重要なデータをバックアップする
連絡先、メッセージ、写真、動画などのデータは、クラウドサービスや外付けストレージにバックアップしておきましょう。これにより、家族が簡単にアクセスできるようになります。 - 個人情報の整理と削除
不要なメッセージや個人情報を削除し、プライバシーを保護することも大切です。特に、銀行やクレジットカードの情報は適切に管理しましょう。
STEP 2: 家族に伝えるための情報をまとめる
スマートフォンを使い続ける上で、家族に伝えておくべき情報を整理しておきましょう。ノートなどに記したり、大切なものは弁護士などに相談するのもありです。
- スマホのロック解除方法を伝える
家族がスマホにアクセスできるよう、ロック解除方法(PINコード、指紋認証、顔認証)を信頼できる人に伝えておきます。 - 重要なアカウントとパスワードのリスト作成
メール、SNS、銀行アプリなど、重要なアカウントのユーザー名とパスワードをリスト化し、安全な場所に保管しましょう。家族に伝えておくことで、緊急時に対応できるようになります。 - 連絡先の整理と共有
家族や友人の連絡先を整理し、必要に応じて印刷しておくと、家族が簡単に連絡を取ることができます。また、Google連絡先やiCloudでの同期設定を確認しておくと便利です。
STEP 3: 緊急時の手続きと指示を明確にする
スマホじまいを進める上で、万が一の際に必要な手続きをスムーズに行えるよう準備しておきましょう。
- 遺言やエンディングノートの記載
スマホ内のデータやデジタル資産の取り扱いについて、遺言やエンディングノートに具体的に記載しておきます。これにより、家族が適切な手続きを進められます。 - デジタル遺品の処理方法を指示する
スマホに残されたデータやアカウントの削除方法について、家族に指示をしておきます。特にSNSやメールアカウントの処理は、プライバシー保護の観点からも重要です。 - 信頼できる人に代理アクセスを依頼
スマホやデジタルアカウントに関する緊急連絡先を設定し、信頼できる家族や友人に代理アクセスを依頼しておくと、トラブルが少なくなります。
STEP 4: 家族と定期的に話し合う
スマホじまいの準備ができたら、家族と定期的に話し合い、状況を共有しておくことが大切です。
- 定期的に情報を更新する
スマホやアカウントの情報は、定期的に見直し、必要に応じて家族に新しい情報を伝えましょう。特に、パスワードや連絡先の変更があれば、早めに共有しておきます。 - スマホじまいの手順を家族に説明する
家族がスマホじまいの手順を理解し、適切に対応できるよう、事前に説明しておきます。説明が難しい場合は、簡単なメモを残しておくと良いでしょう。 - 新しい技術やサービスについて家族と話し合う
スマートフォンの進化に伴い、新しいサービスや技術が登場します。これらについて家族と話し合い、どのように対応するかを考えておくと、安心です。
STEP 5: 故人アカウント管理
iPhoneユーザーであれば、AppleIDに「故人アカウント管理」の機能があります。
この故人アカウント管理は、クラウドベースにあるものを後から後継人を指定された人が開示できるものです。
事前に本人が指定する必要があります。
故人アカウント管理の方法
故人アカウント管理のデータ
送信ボタンでQRを送ることも、印刷して取っておくことも可能です。
まとめ
スマートフォンの引き継ぎ準備は、60代以降の方々にとって安心して未来を迎えるための大切なステップです。家族が困らないよう、スマホじまいの手順をしっかりと行い、必要な情報を整理しておくことが重要です。今回紹介したステップを参考に、万が一の時に備えた準備を進めてください。
この記事を通じて、多くの方々が安心して未来を迎えるための準備を進められることを願っています。