最近、「免許証の写真が外に漏れた」というニュースを目にして、ドキッとされた方も多いのではないでしょうか。
先日のメンバーシップのオンライン会でも、この話題で盛り上がりました。
「それなら、免許証を新しくもらえば大丈夫なのでは?」
こんなご意見が出たのですが、実は、新しくしても「これで安心」とはいかないのです。
この記事では、次のことをお伝えします。
- 免許証を新しくしても「変わらないもの」は何か
- 銀行が、本人確認のやり方をどう変えているか
- 私たちが今日から少しずつできる、5つの守り方
むずかしい操作は出てきません。お茶でも飲みながら、ゆっくり読んでくださいね。
目次
今回のニュースを、かんたんにおさらいします
「タイムズカー」というカーシェアのサービスで、会員の情報が外に出てしまいました。
動画でご紹介した、2026年10月23日の公式発表の内容は次のとおりです。

- 情報などが外に送られた形跡:約663万件
- そのうち、本人確認書類の画像が外に送られた形跡:146万件
- 会社の方針:対象の方へお見舞金として3,000円
免許証の画像には、生年月日や住所など、とても大切な情報がたくさん入っています。
3,000円のお見舞金で済む話ではない、と感じる方が多いのも、無理はありません。集団での訴訟も起きています。
※数字は発表の内容によって更新されることがあります。くわしくは、会社の公式のお知らせをご確認ください。
免許証を新しくしても「変わらないもの」
「失くしたり、漏れたりしたら、新しく作り直してもらえばいい」
そう思いますよね。でも、新しい免許証をもらっても、中身のほとんどは同じままです。
ひとつずつ見ていきましょう。
住所
引っ越しをしない限り、変わりません。
氏名
結婚などで名字が変わる方は別ですが、それ以外では変わりません。
生年月日
これは、絶対に変わりません。生まれた日は、もう決まっているからです。
免許証の番号
11桁の番号のうち、最後の1桁が変わるというお話もあります。ただ、ほとんどの数字は変わらないようです。

顔写真
撮り直せば新しくなります。でも、人の顔はそう簡単には変わりませんよね。年を重ねて少しずつ変わることはあっても、もとの顔立ちは同じです。
こうして並べてみると、「まったく別の人の情報」にはならないことが、お分かりいただけると思います。
いちばん心配なのは「消えない」ということ
新しい免許証をもらって、番号の一部が変わったとしても、外に出てしまった画像そのものが、消えるわけではありません。
自分の情報がどこかにあるかもしれない。そう思いながら、この先ずっと過ごすのは、本当に心配ですよね。
だからこそ、「3,000円で済ませられない」という声が出てくるのだと思います。
銀行は、本人確認のやり方を変えはじめています
この動きを受けて、大手の銀行では、免許証の画像を使った手続きを見直しています。

- みずほ銀行:2026年10月19日から、スマホでの口座開設で書類を撮影する方法をやめました。マイナンバーカードのICチップを読み取る方法に変わっています。
- 三井住友銀行:2026年10月23日から、本人確認書類の画像を送る受付を止めました。免許証を使う場合は、お店の窓口での手続きを案内しています。
- 三菱UFJ銀行:2026年5月から、スマホの口座開設アプリで、書類の撮影をやめました。ICチップを読み取る方法に切り替え済みです。
「写真を撮って送る」から、「カードそのものを読み取る」へ。これから、こうした流れが広がっていきそうです。
今日からできる、5つの守り方
とはいえ、現実には「ニュースになっているな」と思いつつ、自分のこととして動いている方は、まだ少ないように感じます。特に、初心者の方ほど「人ごと」になりやすいかもしれません。

でも、ひとつずつ進めていけば、あとあとの自分を守ることになります。むずかしく考えず、できそうなものから始めましょう。
1. パスワードを変える
同じパスワードをいろいろなところで使い回していませんか。心当たりのある方は、特に変えておきましょう。
パスワードの変更の場所はサービスごとに変わりますが、設定にあるアカウントなどで変更が出来ることが多いようです。検索窓などがあれば直接「パスワード」と入れてみてください。
2. パソコンとスマホを新しい状態にする
スマホやパソコンの「基本の部分(OS)」の更新をします。あわせて、アプリの更新も最新にしておきましょう。




もし「更新」と表示されても、あわてなくて大丈夫です。画面の案内どおりに進めれば終わります。
3. 「2段階認証」を設定する
ログインするときに、パスワードに加えて、もう一度「本人かどうか」を確かめる仕組みです。

パスワードは、いつ・どこで漏れているか、自分では分かりません。そんなときでも、2つ目の確認があると、守りが一段かたくなります。
2つ目の確認には、電話やメールなどがあります。「認証アプリ」が選べるサービスなら、認証アプリがおすすめです。
設定のしかたは、これまでの動画で紹介しています。
情報漏洩時代の幕開け?私たちが自分で出来ること|初心者向けに解説!だから認証アプリ
これからの時代に必須!スマホ認証アプリの使い方|SMSやメールで認証出来ない場合#パスキーと認証アプリの違い
4. 使っていないサービスは、アカウントごと削除する
「登録だけして、ちっとも使っていない」というサービス、ありませんか。
ここで大切なのは、アプリを消すだけでは、安心にならないということです。アプリを消しても、お店に預けた会員情報は、そのまま残っているからです。
消す前に、ログインした状態で、「退会(アカウントの削除)」の手続きをしましょう。
ただ、残念ながら、退会したあとも情報を持ち続けるサービスもあるようです。完全に安心とは言えませんが、使っていないものは、少しずつ減らしていきましょう。
5. 「画像を送る手続き」は、よく考えてから
免許証などの画像を送る場面では、本当に必要かどうかを、いったん立ち止まって考えてみてください。
銀行でも見直しが進んでいます。窓口での手続きや、ICチップの読み取りが選べるなら、そちらも検討してみてくださいね。
まとめ
- 免許証を新しくしても、住所・生年月日・氏名・番号のほとんどは変わりません
- 外に出た画像は、消えるわけではありません
- 銀行は「写真を送る」から「ICチップを読み取る」方法へ移っています
- 私たちにできるのは、パスワード・更新・2段階認証・不要なアカウントの整理です
「全部やるのは大変そう」と思われたかもしれません。まずは、いちばんやりやすいものをひとつだけ。それだけでも、立派な一歩です。
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動画のコメント欄などから、気軽にお寄せくださいね。次回以降で取り上げさせていただきます。
免許証の情報が漏れたとき、新しい免許証にしても変わらないものとは?銀行の本人確認の変化と、パスワード・更新・2段階認証など、今日からできる5つの守り方をやさしくお伝えします。
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