「更新プログラムを入れたら、急にパソコンの動きが重くなった」 「何もしていないのに、急に電源が落ちてしまった」 「画面が固まって、マウスもキーボードも反応しない」
2026年7月、こんなお困りごとのご相談が、いなわくTVにもたくさん届きました。特にDell製のパソコンをお使いの方からのお声が集中しています。
「壊れてしまったのかも」「もう買い替えなきゃいけないの?」と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。ですが、結論から先にお伝えすると、多くの場合、パソコンの故障ではありません。今回はWindowsの更新プログラム(いわゆるアップデート)が原因で起きている、一時的な不具合なのです。
この記事では、
・今、何が起きているのか
・なぜDell製のパソコンで起きやすいのか
・ご自宅で今すぐできる対処法
の3つを、専門用語をできるだけ使わずに、順を追って解説していきます。動画でも実際のパソコン画面を見ながら手順をご紹介していますので、あわせてご覧いただくとより分かりやすいかと思います。
▼ 動画はこちら 【Windows 11】更新でパソコンがフリーズ!Dellユーザーは要注意(2026年7月)対処法を解説 https://youtu.be/fsbQhVq3_LM
目次
こんな症状に心当たりはありませんか?
まずは、今回の不具合でよく報告されている症状をまとめてみました。一つでも当てはまるものがあれば、この記事の対処法をぜひ試してみてください。

「最近パソコンの調子がおかしいな」と感じていた方は、もしかするとこれが原因だったのかもしれません。
そもそも「更新プログラム」って何?

「更新プログラム」という言葉自体、聞き慣れない方も多いと思います。かんたんに言うと、これはパソコンを狙う悪い人たち(泥棒のようなもの)から守るための、鍵の交換のようなものです。Microsoftは毎月一回、決まった日にこの「鍵の交換」を全国のパソコンに向けて配信しています。
普段は特に意識することなく、パソコンが自動でこの作業をやってくれています。ところが、ごくまれに、この鍵交換の作業が、パソコンの中の別の部品とうまく噛み合わないことがあります。今回はまさにそのケースにあたります。
なぜDellのパソコンで起きやすいの?
少しだけ内部の仕組みに触れますが、なるべく身近な例えでご説明します。
パソコンの中には「頭脳」にあたる処理装置が入っています。そして、Dellの一部の機種には、この頭脳の働き具合を裏側で細かく調整してくれる、専用の管理ソフトが組み込まれています。このソフトは、パソコンの温度が上がりすぎないように調整したり、電力の使い方を効率よくコントロールしたり、人が画面に近づくと自動でスリープを解除したりする、縁の下の力持ちのような存在です。
今回配信された更新プログラムが、この管理ソフトとうまく息が合わなかったことが、不具合の正体です。長年チームを組んできたベテラン社員同士の連携が、ちょっとしたきっかけで急にぎくしゃくしてしまった、そんなイメージに近いかもしれません。これは皆さんの使い方や操作のせいでは決してありませんので、どうかご自身を責めないでくださいね。
Microsoftもすでに対応を始めています
うれしいことに、この問題を受けてMicrosoftはすでに動き出しています。
まず、対象となる一部のDell製パソコンには、問題を起こしている更新プログラムが自動では届かないよう、一時的に配信を止める措置がとられました。これは、パソコンを守るためのブレーキのようなものです。
さらに、この不具合そのものをピンポイントで直すための「緊急の修正プログラム」も、配信が始まっています。通常、更新プログラムは毎月決まった日に配信されるのですが、今回のように急いで直す必要がある場合には、月の途中であっても特別に配信されることがあります。今回はまさにこの特別対応にあたるものです。
ご自宅でできる対処法・5つのステップ
それでは、実際にどうすればよいのか、順番にご紹介していきます。難しい操作は一つもありませんので、一緒に確認していきましょう。
① まずは落ち着いて、パソコンを再起動する
フリーズしたり、急に電源が落ちたりすると、誰でも驚いてしまいますよね。ですが、まずは深呼吸をして、パソコンを再起動してみてください。これだけで、一時的に症状が落ち着くことも少なくありません。
② 無理に原因を自分で調べようとしない
「自分のパソコンが対象の機種かどうか」を細かく調べようとすると、かえって難しい専門ページに迷い込んでしまうことがあります。対象かどうか分からない場合は、無理に調べず、次の③の手順で様子を見るのがいちばん安心です。
③ 修正用の更新プログラムを確認する
Microsoftから、この不具合を直すための修正プログラムがすでに配信されています。「設定」から「Windows Update」という画面を開き、新しい更新プログラムが表示されていないか確認してみてください。表示されていれば、それが今回の不具合を直すための修正版です。「ダウンロードとインストール」を選び、画面の案内にしたがって進め、最後にパソコンを再起動すれば、多くの場合そこで症状が落ち着きます。
④ 更新が表示されない場合は、あわてず待つ
「一覧にそれらしいものが出てこない」という場合、それはパソコン側で「今は危険なので配信しない」という安全装置がきちんと働いている状態です。ここで焦って、詳しい方に「手動で入れる方法はないか」と聞いて無理に入れてしまうと、かえって不具合が悪化することがあります。配信が止まっているのは皆さんのパソコンを守るためのブレーキなのだと考えて、いつも通り使いながら、気長に待っていただくのがいちばん安全です。
⑤ どうしても心配なときは、購入店に相談する
何度試しても改善しない場合や、手順どおりに進められないという場合は、無理をせず、パソコンを購入されたお店やDellのサポート窓口に相談してみてください。その際、「パソコンの型番」と「いつ頃から、どんな症状が出ているか」をメモにまとめておくと、話がとてもスムーズに進みます。
その他、YouTube動画では更新版が自動で入ってこないように一時的に止めておく方法もご紹介しています。
あくまで一時的です。

❶Windowsロゴキー+i(アイ)で「設定」を表示し、Windows Updateを開きます。
❷更新を一時停止します。右側にある「日付を選択」ボタンで調整します。
❸更新の履歴:どのような更新があったか確認します。

更新の履歴を開くと、すでに更新したプログラムを帳消しにする「アンインストール」をすることが出来ます。
原因になった update:KB5101650
2026年7月のWindows 11月例更新プログラムです。これを一部のDell製パソコン(Intelプロセッサー搭載機種)に入れると、フリーズや予期しない電源オフ、発熱・バッテリー消耗などの不具合が起きることが分かりました。 修正するための緊急パッチ:KB5121767
KB5101650による不具合を直すために、Microsoftが特別に配信した「帯域外(Out-of-Band)」の緊急更新プログラムです。通常の月例更新とは別に、急いで直す必要がある場合に配信される特別なものです。
「知らないと損」にならないために、覚えておきたいこと
今回のような不具合は、実は決して珍しいことではありません。世の中には日々新しい更新プログラムが配信されていて、ごくまれに今回のような「相性の問題」が起きることがあります。
大切なのは、フリーズや電源オフが起きた瞬間に「パソコンが壊れた」とすぐに結論を出してしまわないことです。まずは「最近、更新プログラムが入っていないか」を思い出してみる。それだけで、慌てて修理に出したり、買い替えを検討したりする前に、無料でできる対処法にたどり着けることがあります。
これは今回のDellの件に限った話ではありません。これからも似たようなことは、形を変えて起こり得ます。そのたびに「まずは更新プログラムを疑ってみる」という視点を持っておくだけで、パソコンとのお付き合いが、ぐっと安心なものになるはずです。
よくあるご質問
ここでは、動画のコメント欄にもよく寄せられる質問をまとめてみました。
Q. 修正プログラムを入れたら、今のデータは消えてしまいますか? A. 通常の更新プログラムと同じ扱いですので、写真や書類などのデータが消えることはありません。ただし念のため、心配な方は大切な写真だけでも外付けのディスクやクラウド(インターネット上の保管庫)にコピーしておくと、より安心です。
Q. Dell以外のメーカーのパソコンでも、同じことが起きますか? A. 今回の不具合は、Dell製の一部機種に搭載されている特定の管理ソフトとの組み合わせで起きているものです。他のメーカーのパソコンで、まったく同じ原因の不具合が起きる可能性は低いと考えられますが、更新プログラムに関するトラブル自体は、どのメーカーのパソコンでも起こり得ます。
Q. 更新プログラムを止めたままにしておけば安心ですか? A. いいえ、そこは注意が必要です。更新プログラムには、今回のような不具合を「直す」ためのものだけでなく、悪い人たちの侵入を防ぐ「セキュリティ対策」としての役割もあります。今回の不具合が心配だからといって、更新をずっと止めたままにしてしまうと、別の危険にさらされやすくなってしまいます。あくまで「今回だけ一時的に様子を見る」という考え方が大切です。
今後、同じような不安に振り回されないために
今回のような「更新プログラムのトラブル」は、これから先も、形を変えて起こることがあるかもしれません。そのたびに一喜一憂して、慌てて詳しい方に電話したり、遠くの家電量販店まで足を運んだりするのは、体力的にも精神的にも大変なことです。
いなわくTVでは、こうした「今すぐ知っておきたい情報」を、なるべく早く、そして分かりやすい言葉でお届けすることを大切にしています。「これって何かのトラブルかな?」と感じたときは、まずチャンネルで関連する動画が出ていないか、検索してみてください。同じように困っている方が全国にたくさんいらっしゃいますので、皆さんおひとりだけではありませんよ。
まとめ
- 2026年7月のWindows更新プログラムが原因で、一部のDell製パソコンでフリーズや突然の電源オフが起きている
- 原因はパソコンの故障ではなく、更新プログラムと内部の管理ソフトとの相性の問題
- Microsoftからすでに、この不具合を直すための修正プログラムが配信されている
- 「設定」の「Windows Update」画面から確認し、表示されていればインストールするのが基本の対処法
- 表示されない場合は、無理に手動で入れようとせず、様子を見るのがいちばん安全
パソコンの不具合は、突然のことでどうしても驚いてしまいますよね。ですが、今回のように「何が原因なのか」「どう対処すればよいのか」さえ分かっていれば、必要以上に怖がる必要はありません。
これからも皆さんが安心してパソコンと付き合っていけるように、こうした「今、知っておきたい情報」をこの場所で分かりやすくお届けしていきますので、ぜひ動画もあわせてチェックしてみてくださいね。分からないことがあれば、コメント欄からいつでもお気軽にご質問ください。
▼ 詳しい手順はこちらの動画で解説しています 【Windows 11】更新でパソコンがフリーズ!Dellユーザーは要注意(2026年7月)対処法を解説 https://youtu.be/fsbQhVq3_LM


