セミナー・講座イベント募集中

これだけで作業がラクになる。Canvaの時短ワザとみんなで編集できる共有機能のいろいろ

Canva(キャンバ)を使ってサムネイルやチラシを作っている方、最近とても増えてきました。毎日のように開いているという方も、週に1回くらいという方も、実は「知っていたらもっとラクだったのに」という機能を、意外と使わずに過ごしていることが多いんです。

今回は、私が実際の作業でいつも使っている時短ワザと、後半では「共有」という、実はあまり知られていない便利な機能についてご紹介します。難しい言葉はできるだけ避けて、身近なものに例えながらお話ししていきますので、パソコンやスマホがそれほど得意でない方も、ぜひ気軽に読んでみてくださいね。

私自身、いなわくTVのサムネイルは、以前はパワーポイントで作っていました。今はすっかりCanvaに移行しているのですが、その一番の理由が「素材の豊富さ」と「書き出しのしやすさ」です。同じデザインをちょっとだけ手直しして、縦長の画像に作り変えたり、SNS用のサイズに変更したりすることが、驚くほど簡単にできるんですね。今日ご紹介するワザを知っているかどうかで、その作業のスピードがまったく変わってきますので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。

使っている人ほど知らない、Canvaの時短ワザ

コピペを一瞬で終わらせる「コントロール」+「D」

サムネイルを作るとき、同じような雰囲気のものをもう一つ作りたい、という場面がよくありますよね。そんなとき、多くの方はコピーして、貼り付けて」と、2つの操作を別々に行っていると思います。

実はこれ、キーボードの「コントロールキー」を押しながら「D」のキーを押すだけで、コピーと貼り付けが一度に終わってしまうんです。いわば、コピーと貼り付けという2つの作業を、1つのボタンにまとめてくれる魔法のようなワザです。

これはCanvaだけでなく、WordやExcelなど、いろいろなソフトで使える共通の操作なので、一度覚えてしまうと、あちこちの作業で役に立ちます。

ちなみに、新しく何もないものを作りたいときは、「コントロールキー」を押しながら「エンター」を押すと、真っさらな新規作成の画面が出てきます。こちらもあわせて覚えておくと便利です。

ページ移動がラクになる「グリッドビュー」

作業をしていて、たくさんのページ(スライド)を行ったり来たりする場面はありませんか。マウスのホイールをぐるぐる回して探すのは、ページ数が増えてくると、なかなか大変な作業です。

そんなときに便利なのが、画面の右下にある「グリッドビュー」というボタンです。これを押すと、すべてのページが一覧で表示されて、見たいページまで一気にジャンプすることができます。棚に並んだ本を、背表紙を見ながら一冊ずつ探すのではなく、まとめて広げて選ぶようなイメージですね。

私自身、サムネイルを何パターンも作るときは、このグリッドビューを使いながら、新しく作ったものを左側に、左側にと並べていくようにしています。普通は下へ下へと増えていくものですが、自分なりの並べ方を決めておくと、あとから見返すときにとても分かりやすくなりますよ。

画像の取り込みをスムーズにする方法

自分のパソコンに入っている写真やイラストをCanvaに取り込むとき、「アップロード」のボタンを押して、ファイルを選んで、という操作を何度も繰り返していませんか。これ、地味に手間がかかりますよね。

もしパソコンの画面を2つ並べて使える環境であれば、あらかじめ使いたい画像が入ったフォルダを、もう片方の画面に表示しておく方法がおすすめです。そこから、使いたい画像をCanvaの画面へ、そのままドラッグ(つまんで動かす)するだけで、取り込みが完了します。何度もクリックする手間がなくなるので、たくさんの画像を扱うときほど威力を発揮します。

また、取り込んだ写真を背景として使いたいときは、写真の上で右クリックをして「画像を背景として設定」を選ぶと、きれいに配置されます。手作業で大きさや位置を調整する必要がないので、ぜひ試してみてください。

素材をおしゃれに配置するコツ

Canvaの魅力の一つが、種類豊富な「素材」です。中には立体的に見える素材もあり、これはクルクルとしたマークをドラッグすることで、角度を変えることができます。平面的な配置に少し変化をつけたいときに、雰囲気がぐっと変わりますので、気になる方はぜひ触ってみてください。

Canvaの素材をパソコンにダウンロード

Canvaの画像や写真などをパソコンにダウンロードする方法を2つご紹介します。

気に入った素材を組み合わせて一つの画像として保存したい場合は、「共有」から「ダウンロード」を選び、ファイルの形式(PNGがおすすめです)を選んで書き出すことができます。逆に、配置した素材のうち一部だけをダウンロードしたい場合は、素材を選択した状態で右クリックをすると、「選択した素材をダウンロード」というメニューが出てきますので、そちらから個別に保存することも可能です。

「共有」は思っているものと違う?Canvaならではの共有機能

さて、ここからは後半のテーマ、「共有」についてです。

「共有」と聞くと、多くの方は「自分の作ったものを誰かに見せてあげる」というイメージを持たれると思います。もちろんそれも間違いではないのですが、Canvaの共有には、それだけではない便利な使い方がいくつかあります。

Gmailの中からそのままCanvaを送れる

まず一つ目は、Gmail(Googleのメール)との連携です。実はGmailの画面には、Canvaのアイコンを追加することができるのをご存じでしたか。

Gmailの右下にある「サイドパネルを表示」というボタンから、Canvaを検索してインストールしておくと、メールを新しく作成する画面に、Canvaのマークが表示されるようになります。ここから、最近作ったサムネイルやデザインを選んで、そのままメールに載せて送ることができるのです。

普段、パソコンの中の画像をメールに添付するときのような感覚で、Canvaのデザインをメールから直接送れると考えると、イメージしやすいかもしれません。

相手と同時に編集できる「共同編集」

このリンクを受け取った相手が開くと、送った側が作ったデザインを、そのまま編集できるようになります。ここが少し勘違いしやすいポイントなのですが、これは「1枚の画像を送っている」わけではなく、「デザインそのものを一緒にいじれる状態にしている」ということなんです。

実際にやってみると、相手が画面上の何かを動かすと、送った側の画面でも、同時にリアルタイムで動いているのが見えます。まるで、1つのノートを2人で同時に開いて、一緒に書き込んでいるような感覚です。サークルやグループで一つのデザインをみんなで仕上げたいときなどに、とても役立つ機能です。

なお、この共有機能を使うためには、元のデザインを作った側が「共有してよい」という設定をあらかじめしておく必要があります。「共有」のメニューから、リンクを知っている人であれば誰でも編集できるように設定を変えておきましょう。

たとえば、地域のサークルや趣味の集まりでチラシを作るとき、代表の方が土台となるデザインを作っておいて、他のメンバーが日時や場所の部分だけを直す、というような使い方ができます。それぞれが別々にファイルを作り直す必要がなく、1つのデザインをみんなで育てていくような感覚で作業できるのが、この共同編集の魅力です。

また一つ注意点として、有料プランの方が作ったデザインを、無料プランの方が受け取って編集することも可能ですが、その中に有料の素材が含まれている場合、無料の方がダウンロードしようとすると「試してみませんか」という案内が表示され、そのままではきれいに書き出せません。画面を直接スクリーンショットで保存する方法もなくはないのですが、画質が粗くなってしまいますし、あまりおすすめはできません。共同編集をする際は、こうした違いがあることも、頭の片隅に置いておいていただけたらと思います。

元のデータを守ったまま渡せる「テンプレートリンク」

もう一つ、ぜひ知っておいていただきたいのが「テンプレートリンク」という機能です。先ほどの共同編集とよく似ているようで、実はまったく違う性質を持っています。

このリンクを使って相手にデザインを渡すと、相手の手元には「コピー」が作られます。

つまり、元になったデザイン(原本)はそのまま残り、相手が編集を加えても、送った側のデザインには一切影響がありません。型紙を渡して、それぞれが自分の生地に合わせて自由に仕立て直す、そんなイメージに近いかもしれません。

サムネイルの型を仲間内で共有して、それぞれが自分用にアレンジしたい、というような場面では、この「テンプレートリンク」がぴったりです。共同編集と使い分けることで、それぞれの目的に合った渡し方ができるようになります。

なお、これらの機能の一部は、Canvaの有料プランでご利用いただけるものです。「できれば無料のままで済ませたい」というお気持ちは、私もよく分かります。ただ、実際に使ってみると分かるのですが、豊富な素材やフォントを自分で一から用意する手間を考えると、決して高い金額ではないと感じます。1年分の料金を月あたりに割ってみると、思っているよりずっと手頃な金額になりますし、プロが作ったテンプレートを使わせてもらえることを考えると、十分に元が取れる金額だと私は感じています。

私が普段お世話になっている生徒さんにも、「チラシを頻繁に作る」「インスタグラムなどで動画も作ってみたい」という方には、有料プランをおすすめすることがあります。私たちはデザインの専門的な勉強をしてきたわけではありませんので、プロが作ったテンプレートの力を借りることで、見違えるほど仕上がりがきれいになるからです。もちろん、たまにしか使わないという方は、無料プランのままでも十分に楽しめますので、ご自身の使う頻度に合わせて考えていただければと思います。

おわりに

今回ご紹介した内容は、どれも「知っているかどうか」だけの違いで、覚えてしまえばとてもシンプルなものばかりです。特に「コントロールD」でのコピーや、共有機能の使い分けは、一度体で覚えてしまえば、次からの作業がぐっとラクになるはずです。

Canvaは、専門的なデザインの勉強をしていない私たちのような一般の人でも、プロが作ったようなクオリティのものを気軽に作れる、とても頼もしいツールです。今日ご紹介した機能を、ぜひ普段の作業に取り入れてみてください。

さらに嬉しいことに、Canvaはスマートフォンにアプリを入れて、いつものアカウントでログインすれば、パソコンと同じように使うことができます。外出先でちょっとした修正をしたいときにも便利ですので、まだアプリを入れていない方は、この機会にぜひ試してみてください。学校向けの「エデュケーション版」もあり、先生から子どもたちまで、幅広い世代に使われているのも、Canvaの人気の理由の一つだと感じています。

「操作を覚えるのが不安」という方も、今日ご紹介したワザは、どれも一度やってみれば「なるほど、こういうことか」とすぐに体で覚えられるものばかりです。難しく考えすぎず、まずは一つだけでも、実際に手を動かして試していただけたら嬉しく思います。

動画では、実際の画面を見ながら、より詳しく操作の様子をご覧いただけます。あわせてチェックしていただけると嬉しいです。

いなわくTVでは、これからもスマートフォンやパソコンを「お守り」のように、安心して使いこなせるようになる情報をお届けしていきます。学びに年齢は関係ありません。ぜひ一緒に、少しずつ楽しみながら学んでいきましょう。